研究室は決まったけどやりたい研究できるのかな?
就活で研究について聞かれたときはどうしよう、、
研究テーマはいつ決まるか知りたいな。
- 研究内容が決まるまでの流れと決めるときの基準【運が必要】
- 学部生が就活の時に知っておきたいこと【研究室の概要・研究の一例】
- 研究内容が決まったらやるべきこと3選【研究へのやる気を確認・ゴールと流れを把握・ノウハウを学びきる】
こんにちはトウリです。
私は大学院の修士課程を経て、現在は大手の電機関連メーカーでエンジニアとして働いています。
この記事では、私が研究室に配属されてから研究内容が決まるまでに経験した内容をベースにまとめています。
就活でどのように研究に対する質問に答えていたかについては、後輩からヒヤリングした内容をもとに紹介していきます。
この記事の後半で紹介する「研究内容が決まったらやるべきこと3選」を実践し続けた結果、専攻賞を頂き、第一種奨学金の返還免除にも採用されました。
あなたが記事を読み終えるだけで、理想の研究室ライフに一歩近づけているはずです。
では解説していきます💡
研究内容はどのように決まるのか【ぶっちゃけ運が必要】
- 研究内容が決まるまでのスケジュール
- 研究内容が決まるときの基準
研究内容が決まるまでのスケジュール
次のような感じの流れで研究内容が決まります。
私が経験した内容がベースなので、研究室によっては若干時期や方法が違っているかもしれません。
- 研究室の配属が決まる【3年生の後期末頃】
- 卒研生全員で教授から研究内容を紹介してもらう【3年生の3月頃】
やりたい研究を第1~3希望くらいまでアンケートに記入する - 希望をもとに教授が研究内容を割り当てて、決定する【3年生の3月下旬頃】
- 実際に研究をスタートしていく【4月上旬】
研究内容が決まるときの基準
結論、成績は関係ないと思います。
特に重視されるのは研究をうまく引き継ぐために、学部卒と大学院進学予定かという点が関係してきます。
具体的には
卒論や修論を書く学生は2月頃の発表で、卒業に必要な研究は終わりになります。
そのため4月から本格的に研究を開始する人には、時期的に研究の方法を教えたりする引継ぎに時間がうまく取れません。
だから学部卒予定の人に教えることもできる修士1年生と似た研究テーマになるように優先させていきます。
(研究室の人数によってはこの通りではないこともあります。)
やりたい研究をするために準備しておくべきことはある?
正直なところ、上記のような引継ぎが関係する場合が多く、運が必要かと思います。
しかし研究室によっては熱意を伝えれば、教授としては頑張ってくれそうな人に任せたくなるはずなのでチャンスはあるかと思いますよ。
学部生が就活の時に知っておきたいこと【研究室の概要・研究の一例】
人によっては研究活動が本格化する前に、就活の面接で研究内容について聞かれることもあるかもしれません。
その時は次の3点を抑えて、面接で伝えられるようにすれば全く問題ないはずです。
- これから研究が本格化していくこと
- 研究室内で行われている研究の概要【研究室の特徴・具体的な研究例】
- 入社後に研究を活かせる点を考えておく
たとえ研究内容が決まっていなくても、面接官にどんな特徴の研究をしていくのかについてのイメージを持ってもらうことで、はじめて質問への意味ある返答になりますよね。
研究室のホームページもしくは大学のホームページから確認できる研究室の紹介を見ることで、研究室の概要は簡単に把握することができます。
しかしこれだけだと面接官でも調べることはできるので、研究の一例を紹介することで面接官が抱くイメージが鮮明になるはずです。
入社したら研究のどのような点を活かすことができるかを言えると、その会社で働きたいという思いも伝えることができます。
研究室に配属されたらやるべきこと3選
- 自分のやりたいことorやりたくないことを決める【研究へのやる気を確認】
- 研究内容のゴールとこれまでの流れを知る【卒論をやるには必須】
- 先輩がいるうちにノウハウを学びきる【進学予定者向け】
はじめの2つは特に研究がスタートした4月にある程度できておくと、良いスタートが切れると思います。
自分のやりたいことorやりたくないことを決める【研究へのやる気を確認】
最初に研究へのやる気度合いを自分の中で整理しておきましょう。
ここが固まっていないと、人に言われるがままの研究室生活になってしまうかもしれません。
具体的には
- 卒業するための最低限の労力で取り組みたい!
- 研究が面白そうだしちょっと頑張ってみようかな!
- そのまま大学院に進学するから、今のうちからバリバリ研究していくぞ!
研究へのやる気の違いによって、あなた自身のとるべき行動が変わってきます。
これを明確にしておくことで、あなたの理想の研究室ライフにしていけると思います。
研究内容のゴールとこれまでの流れを知る【卒論には必須】
あなたの研究で達成すべきゴールと流れを把握するために、結論、過去の卒論と修論を読み込むことが重要です。
ここでいうゴールと流れは次のようなイメージです。実はゴールは2つあります。
- 短期的なゴール…卒論のテーマとしての成果→前任者の研究で課題として残ったこと
- 長期的なゴール…研究の背景となっている問題などを解決すること
- 流れ…長期的なゴールを達成するために短期的なゴールを積み重ねてきた発展の歴史
もう少しかみ砕いていうと
一昨年は○○がわかった結果、今後△△について調べることが必要とわかった。
そして昨年は△△に取り組んだが、□□の切り口からも調べる必要があって課題として残った。
今年は□□について調査すれば、△△もしくは○○の結果をより深く考察できるようになる!
このように研究が発展していく中で本来の大きな研究の目的に向けて進んでいっています。
実はあなたの卒論でやるべきことは前任者の卒論や修論にほとんど書かれていることが多いのです。
そのためにも過去の卒論修論をとにかく読み込むことが大切になります。
新規の研究をやることになったらどうするの?
新規の研究を行うに至った目的があるはずです。
それを教授に聞いて関連の今までの研究室でのノウハウを共有してもらうと良いと思います。
それだけでは不十分な場合、自分から調べていくことが必要になります。
論文の探し方については以下の記事をどうぞ。
先輩がいるうちにノウハウを学びきる【進学予定者向け】
配属された当初は先輩が面倒見てくれるかもしれませんが、次第に自分から行動起こしていく必要があります。
研究は今までの授業よりも主体性が求められるからです。
研究の進め方やちょっとした実験準備のノウハウなど、自分で考えたり試した後にたくさん聞いて、先輩が知っていることをすべて聞くくらいの意気込みで臨みましょう。
ただ学部生で卒業する場合についても、最低限一人で研究の作業を進められる程度にはノウハウを学んでおくと良いですよ。
まとめ:自分の力で変えられることに力を注いでいこう【研究内容は運に左右される】
最後にここまでの内容を振り返っていきます。
卒業には研究は必須ですが、スタートでつまづかなければ心配ないはずです!頑張ってくださいね!
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