こんにちはトウリです。
私は機械系専攻の大学院時代に専攻賞を受賞してから、現在は電気関連メーカーのエンジニアとして働いています。
皆さんはレポートや卒論を書くときにこんな悩みは持ったことはありませんか?
今年卒論生のまなぶです。
検索しても自分に必要な論文なのかよく分からないんです、、
この記事で紹介する「論文の検索方法から読み方までのコツ」を実践すると、誰でも論文から必要な情報を調べることができます。
なぜなら私は論文投稿や修士論文の執筆の過程で、保存してある論文だけで優に200を超える数の論文を読んできたからです。
この記事では「論文の検索方法から読み方までのコツ」について、情報の探し方・論文検索の方法・英語論文の読み方の3ステップについて紹介していきます。
記事を読み終えると、今後レポートや論文で利用したい情報をスムーズに探すことができるようになります。
では解説していきます💡
言葉や背景などの情報を探したいとき
研究で用いる言葉や背景などを知りたい場合には、まずは書籍から探すのがおすすめです。
その理由としてあなたが調べようとしている研究の内容と比べると、多くの本は網羅的に広く浅く書かれているからです。
具体的な使い方としては、説明を加えたい語句を索引から調べたり、研究背景の大枠となる内容を調べるのに効果的です。
大学図書館の所蔵図書を検索するサイトを使って、効率的に書籍を探してみましょう。
ネットから探すものばかりだと思っていたから、ちょっと意外だったかも!
研究の動向や比較対象を探したいとき
より具体的に研究の動向や新規性、比較対象などを探す時はネット上の論文検索を使ってみましょう。
なぜなら本として出版するよりも、文量が少なかったり需要が多くなかったりする関係で、より詳しく多くの情報があるからです。
ただし研究の分野における教科書や資料集があれば、最初に知っておくべき情報があるはずなのでそこからチェックしてみてください。
ここでまず検索する言語が日本語と英語でどのような違いがあるかについて解説していきます。
日本語の論文
日本語の論文は内容を知るのにすぐ読むことができて便利です。
論文って内容が難しいイメージで、便利に思ったことなんて一度もないよ!
なぜなら、書き手が日本人だけになってしまうため論文数が少なくなってしまい、知りたい情報を得るのに英語で検索せざるを得ない場合があるからです。
そのため分野にもよりますが、日本語の論文があればラッキーと思うくらいの気持ちで検索してみましょう。
英語の論文
英語の論文は日本語で検索するよりもかなり膨大な数の論文があります。
そのため自分が知りたいキーワードを3つほど使って検索範囲を狭めて調べてみてください。
ちなみに検索結果の中にはレビュー論文と呼ばれる論文があります。
レビュー論文はあの人がこんな研究をしていますといった情報をまとめてくれているような論文で、最初に概要や全体の動向、その分野で読んでおくべき有名な論文を知りたい人に良いかと思います。
検索する際にReviewと加えると関連の論文が出てくるかと思います。
そして自分に関係がありそうな論文を見つけたら、参考文献から次の論文を探していくと数珠つなぎに使える論文を見つけられたりもしますよ。
そもそも論文の検索方法や読み方がよくわからないよ、、
次に論文の検索方法について紹介していきます。
論文検索の方法
基本編-Google Scholarを使う
Google の検索窓にGoogle Scholarと検索して一番上の検索結果をクリックすると、次のような検索ページに進みます。
Google Scholar(グーグル・スカラー)は、ウェブ検索サイトのGoogleの提供する検索サービスの一つ。主に学術用途での検索を対象としており、論文、学術誌、出版物の全文やメタデータにアクセスできる。
Wikipediaより引用
Google Scholar 上の検索窓に自分の知りたいキーワードを入れて検索するだけです。
英語で検索する場合は、キーワードを教科書や資料集などの専門書に記載されている英単語から使うようにしてくださいね。
まれに辞書で検索した英単語が、本当に検索したい意味ではない可能性があるので、注意が必要です。
多くの論文検索はこのGoogle Scholar で事足りるかと思います。
応用編-図書館の論文検索サービスを使う
Google Scholar では閲覧ができない論文も中にはあったりします。
その時に使うのが大学図書館もしくは国立国会図書館などの論文検索サービスです。
私の場合は大学図書館の論文検索を使うと、閲覧できる各データベースに誘導してもらえていたので、大学図書館からの検索をしていました。
ここでも Google scholarのようにキーワードで検索しても良いのですが、Google Scholar で閲覧できなかった論文名をこちらで検索するような使い方でもいいと思います。
まずは所属する大学の図書館の検索サービスを覗いてみましょう。
これまであまり大学の図書館って使ってこなかったけど、いろいろ使えそうだね!
はじめての英語論文の読み方
論文で見るべき箇所と順序
- タイトルの単語
- アブストラクト
- 論文の見出し
- 自分が特に知りたい箇所
タイトルの単語は検索した時に判断すればオッケーです。
最初は出てくる英単語の意味が分からないかもしれませんが、調べていくうちになんとなく理解できるようになっていきます。
次にタイトルで使えそうな論文かもと判断したらアブストラクトを見ていきます。
アブストラクトとは論文の要約が書かれていて短時間でどんな内容であるかを確認できます。
ここで自分の調べたい内容であるかがほとんど決まるといえるくらい、論文を探して行く時のポイントになります。
最後に論文の見出しを見ていき、あなたが特に知りたい箇所を中心に読んでいけば、参考になる情報が見つかっていくと思います。
論文の構成と注目する点はわかってきたかも、、
翻訳する方法
Web 上で翻訳したい場合はGoogle Chrome使用時に右クリックをして「日本語に翻訳」を押すと、意味がわかる程度に翻訳をしてくれます。
閲覧しているのが Web ではなく PDF の場合、Google翻訳にコピー&ペーストすれば翻訳してくれます。
またGoogle 翻訳上でドキュメント選択し、PDF などのファイルをアップロードすると一気に翻訳してくれたりもします。
私の場合、一気に翻訳してしまうと誤訳が気になってしまうことがあったので、数文のテキストをコピー&ペーストして翻訳をしていました。
まずは試しにどちらもやってみてはいかがでしょうか。
紙媒体の英語論文を翻訳する方法
読みたい英語論文が紙媒体だった場合は、始めにスキャンをしてPDFデータにします。
そのままだと文字をテキスト情報として読み取ってくれないので、PDFのタブの「編集」から「文字をスキャン」を選択するとテキストデータに変換してくれます。
そうすることでテキスト情報をコピー&ペーストして翻訳することができます。
詳しく知りたい人は下記のadobeのホームページから確認できますよ。
意外とまだ紙媒体のものを読んだりすることもあるのか、、頭の片隅に入れておくよ!
まとめ
この記事では「論文の検索方法から読み方までのコツ」について3ステップで解説してきました。
最後に内容を振り返っていきましょう!
- 探したい情報によって調べる対象を使い分ける
- 基本は Google Scholar で検索する
- 英語論文はアブストラクトで必要な情報かを判断する
論文から情報を探す方法はわかったけど、卒論や修論の書き方についても知りたい!
という方は以下の記事で解説しているので参考にしてみてくださいね。
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