こんにちは、トウリです。
今回は大学卒業前に立ちはだかる卒業研究に関係する、研究室選びについてです。
私が研究室に3年間在籍した経験(学部4年から修士課程修了)をまとめてみました!
あなたの研究室選びに少しでも参考になればと思います。
よろしくお願いします。
修士課程時の主な実績
- 私大の大学院修士課程を修了
- 修士課程在籍時に70万円/年の給付奨学金
- 国内学会2件、国際学会2件(全て筆頭著者)
- 論文1件(筆頭著者)
- 専攻賞受賞
- 第一種奨学金の半額免除
- 現在大手メーカー勤務
研究室選びの基準
何を基準に研究室を選べばいいの?
私トウリが思う研究室選びの基準は、ズバリ・・・
あなた自身の研究に対するモチベーションにある!と考えています。
例えば・・・ ・最低限取り組んで卒業・修了したい方 ・研究業績を稼いで、奨学金を免除を狙いたい方 ・せっかくだから変わった経験ができたらな・・・という方
などその人によって研究に対する情熱がさまざまだと思います。
そこでモチベーション別に、研究室を選ぶ際のチェックポイントをまとめてみました。
最低限取り組んで卒業・修了したい方
コアタイムの有無
研究は卒業に必要だからさあ、、
そんなマナブくんや、あなたにおすすめなのは
まず研究室にコアタイムがあるかについて確認してみることです。
コアタイムってなあに?
コアタイムとは
アルバイトのシフトのように、○時から○時は研究を行いましょう!
という時間拘束される制度のことです。
アルバイトや趣味にたくさん時間を使いたいなら、
コアタイムがない研究室がいいかも!
実際私もコアタイムがない研究室で、趣味の時間とうまくコントロールしながら
研究を行なっていました!
逆に時間を決めてもらわないと、だらだらしがちだなという人は
コアタイムがある研究室だとメリハリがついて良いかもしれませんね!
研究室の先輩の雰囲気
研究室にどんな先輩がいるのかなあ、、
学部卒の方でも在籍している先輩と約1年間は同じ研究室で過ごします。
あなたが研究室を選ぶ段階にいる場合であれば、
居心地よく過ごせる先輩を基準に選んでも良いかもしれませんね。
それってコロナ禍でも関係あるの?
コロナ禍によって直接顔を合わせる機会が少なくなっている研究室もあります。
しかしリモートだからといって先輩から教えてもらうことも少なくありませんよ。
研究業績を稼ぎたい方
研究とことん頑張るぞ〜!
でもどんな研究室がいいのかなあ?
次の3つが主なポイントです! 1. 博士課程やポスドクの方が研究室に在籍しているか 2. 先輩の学会への参加状況 3. 最近の研究室の論文実績
これらについて、それぞれ詳しく見ていきましょう!
博士課程やポスドクの方が在籍しているか
そもそもポスドクってなあに?
ポスドクとは・・・
Postdoctoral Researcherの略で、博士研究員とも呼ばれ、
Wikipedia
博士号(ドクター)取得後に任期制の職に就いている研究者を指します。
これらの方はたくさんの知識をもっているのはもちろん、
指導教員(教授)よりも相談しやすい場合があります。(とっても忙しそうだけど)
うまく相談することができれば、あなたの研究活動もいくらかスムーズにいくかもしれません。
また同じような研究テーマを扱うことになれば、共著者として研究業績になる可能性があります。
共著者ってなあに?
共著者とは論文や学会での発表内容の一部を作成するにあたって協力した人を差します。
これも研究業績になるんだ!
先輩の学会への参加状況
学会って僕でも出れるの?
修士課程に進学すると、修了する条件のひとつに学会の参加が課せられています。
(詳しくはご自分の専攻の修了条件を確認してくださいね!)
どの学会に出ればいいかは、およそ半年ほど前から参加する学会を見越して
研究計画を自分でスケジューリングしていく必要があります。
研究がそもそも初めてなのに、そんなのよくわからないよ、、
これは学会がどのような予定で開催まで進んでいくか把握するには
ある程度の経験が必要になってくる場合があります。
特に最初の学会は先輩や指導教員からのサポートはもちろんあると思いますよ!
さらに研究室全体として学会参加に積極的なほど、
研究をし、その内容をまとめて発表するという一連の計画ができるようになっていくと思います。
学会ってすごい研究結果を出している人だけじゃないの?
もちろん学会にも世界レベルの研究者が集う学会から学生が多い学会まであります。
しかし研究業績の観点で見ると、学会の規模によって研究業績にはあまり差が出ることはありません。
つまり学会に出た回数が重要になります。
さらに参加した学会の規模が小さいほど、
さらなる業績として加えられる「受賞」の可能性も高まります。
これは文字通り発表者の中で優れた発表を評価されたということです。
どうしたら受賞している人がいるかわかるの?
研究室のHPなどを調べると、こうした受賞された人やその学会が掲載されていることが多いです。
ネットで検索して多くの受賞歴がある研究室に入ることができれば、
あなたも受賞できるチャンスが大きく巡ってくる可能性があります。
そういえば学会って英語を使うことはないよね、、?
日本語で発表する国内学会と比較して、
英語で発表する国際学会はより高く評価されます。
だから英語が大嫌いな人は、好きじゃないくらいにはなっておくといいかもしれませんね。
さらに現地で開催される学会に参加する際は基本的に費用を大学側で出してもらえます。
大学によっては学会参加費用が一定の金額を超えると
研究室の財力によって費用の負担をしてくれるかが変わってくる可能性があります。
研究室の財力を教授に聞くのはちょっと、、
さすがにそれは厳しいね、マナブくん!
トウリ的には、研究室の備品が新しそうな場合は財力が高いのではないかと考えています。
その理由は研究室の予算は年度で決められており、
予算の内容によってはその年度に使い切らないと繰り越せない種類のものもあります。
予算を備品に使えるってことは資金が潤っているってこと?
鋭いね、マナブくん!
机や椅子などは古いままでも使えるけど、それらが新しくなっている場合は予算に余裕があることが考えられます。
最近の論文実績があるか
そういえば学会と論文ってどう違うの?
学会の役割は、研究者に研究の発表、情報・意見の交換などの場を提供し、その成果を機関雑誌に発表すること。
Kotobank 日本大百科全書(ニッポニカ)
構成や論じ方、形式や長さなどに一定の要件が求められる
kotobank 図書館情報学用語辞典 第5版, デジタル大辞泉
学術的な研究の結果などを述べた文章。
イメージで言うと、学会は発表時間が決められていて、
研究の現段階で出ている内容と考察について発表する場。
論文は学会で発表した内容をいくつか組み合わせて、
ある種の集大成として文書とした精巧なレポートというイメージです。
それなら論文の方がスゴイってこと?
一般に論文投稿による実績は学会参加による実績よりも高く評価されます。
そのため教授名で検索をすると最近の論文投稿の実績が確認できる場合が多いです。
継続して同じ年に複数の論文実績がある場合は、論文を投稿できるチャンスが大きいと言えますね!
論文などの業績があると奨学金の返還免除に有利に働きます。
変わった体験がしたい方【番外編】
研究室のイベント
イベントって何かあるの?
学部生の卒業研究の発表会の時などに飲み会などを開いていましたよ。
コロナ禍の前では、比較的どの研究室でも行われていたのではないでしょうか。
また泊まり込みで親交を深めつつ、少し発表もするという合宿なんかもありました。
研究室によってはバーベキューなどイベントも定期的に行われていました。
コロナ禍が落ち着いたらぜひこのようなイベントも開けると良いですね、、
留学生の受け入れ
留学生がいる研究室って何か特別なことあるの?
私トウリはの研究室では留学生が在籍していたこともあり、
短期的な留学生も積極的に受け入れを行なっていました。
その影響もあり英会話の実践や文化を知る機会を持つことができました。
卒業した後に同年代の留学生や英語を使って会話することは、
これからの人生でもなかなかないかもしれませんね。
また修士課程に進学するとTAという学部生の授業等のサポートを行うアルバイトがあります。
私の指導教員は短期の留学プログラムを主導しており、
そのプログラムのTAとして給料をもらいながら海外に引率できるという例も毎年ありました。
(コロナ禍ではオンラインでしたけどね、、)
海外行ってみたいなあ〜
まとめ
この記事では研究室の選び方について、3つの研究室に対しての考え方に沿って解説しました。
ではここまでの内容のおさらいです!
最低限取り組んで卒業・修了したい方
・コアタイムの有無
・研究室の雰囲気
研究業績を稼ぎたい方
・博士課程生やポスドクの方の在籍
・学会への参加状況
・最近の論文実績
変わった体験がしたい方
・研究室のイベント
・留学生の受け入れ
なんとなく研究室というものがわかった気がするよ!
研究室の選び方についてわかったけど、研究の合間にアルバイトをうまく入れたいのに予定が読めなくて困っている、、とお悩みの方には以下の記事で隙間時間に働けるサービスについて解説しているので参考にしてみてください。
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