こんにちはトウリです。
本記事では大学院生になったら行うTAについて、どんなものであるのかについてまとめています。
またおすすめの担当する授業の選び方についても、TAに対する3つの考え方からそれぞれのケースごとに解説します。
今はまだ大学生の人でもTAがどんな仕事をしているかを知るきっかけになれば嬉しいです。
- TAってそもそもどんな制度なのか知りたい
- TAの担当授業をこれから決める人
- 自分に合ったおすすめな担当授業を知りたい人
結論を先に言うと、「あなたがTAに求めるものを重視して担当授業を選んで、うまくTAを活用しよう!」です。
まずはTAはどんなことをやるのかについて、解説していきます💡
TAってなに?
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TAとは
TAはティーチング・アシスタントの略で、文字通り補助的に教えることを意味しています。
より詳しく説明をすると、以下のようになります。
優秀な大学院学生に対し,教育的配慮の下に,学部学生等に対するチュータリング(助言)や実験,演習等の教育補助業務を行わせ,大学教育の充実と大学院学生のトレーニングの機会提供を図るとともに,これに対する手当ての支給により、大学院学生の処遇の改善の一助とすることを目的とした制度。
文部科学省 大学教員に関する参考資料-ティーチング・アシスタント(TA)について
つまり大学は、教育補助業務を大学院生にやってもらって教授の負担を減らせるメリットがあります。
大学院生は、手当として支給される給与と教える過程で得られる知識や方法を身に着けられるメリットなどがあります。
では実際にどんな仕事をTAとして行っていくのかを次に紹介していきます。
TAではどんな業務をするのか
大学生であれば授業でTAの人を見て、なんとなくわかる人もいるかもしれませんね。
実際にTAを経験してみた経験から、主に次のような業務を行っていました。
講義タイプの授業
授業前の準備としては、印刷物を印刷して授業開始時などに配ることが多いです。
また講義中の問題を解くときなどに、巡回して質問があれば回答していきます。
提出物があるような授業であれば、出席や提出物の確認を授業後などに行います。
実験・演習タイプの授業
実験・演習タイプの授業とは、実験科目や生徒が問題を解く時間が中心の授業スタイルのことを指しています。
メインとなる演習内容の説明を担当の教員にしてもらったあとで、具体的な方法や手順をTAが説明したりします。
そのため、TAが一人である程度その授業内容の演習をできておく必要があります。
他には講義タイプの授業と同様に適宜質問に回答したり、提出物等の確認を行います。
TAとして選べる授業科目
基本的には所属研究室の教員が受け持っている授業がTAの候補になります。
なぜなら大学院生は研究室での活動がメインなため、必然的に研究室の教員との接点が多くなるからです。
しかし研究室や授業によっては、大学院生が一定数集められないときに限って、他の研究室にTAのオファーが来ることがあります。
TAとして担当する授業を選べるのは、科目のジャンルとして似てくることがおわかりになると思います。
以上のある程度決まった科目の中から、同じ研究室内の大学院生で割り振りを決めていきます。
ただし例外として、研究室の教員が担当する短期間の留学プログラムなどでもTAが必要になる場合があります。
このようなTAは教員側からあなたにやってほしいんだけど、、といったような手順で決定していきます。
TAとしてもらえる給与
TAとしてもらえる給与は時給制になっており、その時給を授業時間に換算して支払われます。
詳しい時給については、各大学との雇用契約に関する書類に目を通してもらいたいのですが、
修士課程の大学院生で1200円、博士課程で1500円だったかと記憶しています。
TAの担当科目の選び方
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ここからどのようにTAとしての担当科目を選んでいけばいいかをケース別に紹介していきます。
ケース1. 大学にいる時間に稼ぎたい
研究をやっていると時には単調になって退屈に感じてしまうことありませんか?
そんなとき研究の合間に、TAを活用して少しお小遣いが稼げると嬉しいですよね!
さらにできるだけ給料をもらいたい欲張りな人には、実験・演習タイプの授業のTAをおすすめします。
TAの給料は時給制なので、授業時間が長くなるだけもらえる給料ももちろん多くなります。
ここでの授業時間とは時間割として決められている時間によって決まってきます。
そのため実験科目の内容によっては、授業終了前に実験が終了することもあります。
しかし注意点としては、実験のTAでは前持った準備や提出物確認等に授業時間外の時間を使う場合が多いです。
それらを早く終わらせられる自信のある人は、実質的な時給が上がるかもしれませんね。
ケース2. できるだけ楽な科目を選びたい
このような人はおそらくですが、働くなら大学の外のアルバイトの方がいいと考えているかもしれませんね。
そのような場合は講義タイプの授業を選ぶことをおすすめします。
なぜなら授業時間が1コマであることが多く、授業の準備等も比較的少ない場合が多いためです。
しかし授業内容によっては、TAとしての仕事がない日もあり給料の多さとしてはあまり期待できません。
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ケース3. 担当科目について学びなおしたい
このケースにあてはまる人には、演習タイプの授業をおすすめします。
なぜなら質問への回答を通じて、科目への理解がある程度必要になるためです。
現時点で授業内容を忘れてしまっていても、心配しなくて大丈夫です!
担当するTAの授業を決定してから、実際に担当するまではある程度時間があったり、演習内容の模範解答などから復習する時間は十分あります。
大学院生になると大学にいる時間のほとんどを研究に時間を割くため、学部時代の復習をする時間をあまり持てません。
そのためTAを活用して人に教えることで、授業内容を復習して質問への回答でアウトプットするいい機会になると思います。
【おまけ】短期留学プログラムのTAになりたい
先ほども少し触れましたが、研究室の教員が短期の留学プログラムにかかわっている場合には、そのプログラムのTAになれるチャンスがあります。
TAになれたら、コロナ禍の前には移動費や宿泊費を大学側が払ってくれて、なおかつ給料ももらえるという素晴らしいメリットがありました。
そのTAにならないか?という声をかけてもらうためには、次のようなイメージを教員に持ってもらう必要があります。
それは、これまでの(短期)留学経験や英語への興味があることを研究室の教員にまで伝わっているかという点です。
なぜなら海外でも学部生たちを引率してもらったりする点では、一定レベルの英語力やモチベーションがないとTAとして任せたいとは思いませんよね。
もちろん英語が完璧である必要はなく、あくまでやってくれそうというイメージがつけばチャンスがあります。
留学以外にも研究室の教員が主催していたりするプログラムのTAに興味があれば、そのアピールを届けられるような行動を見せることが必要かと思います。
コロナ禍によるオンラインでのイベントでも魅力的なものが開かれている場合があるので、興味があれば情報をチェックしておきたいですね!
まとめ
いかがでしたか?
この記事ではケース別にTAの科目の選び方について、3つのポイントに沿って解説しました。
最後に内容をおさらいしていきましょう!
TAの最終的な割り振りは研究室内の大学院生で決めていきますが、最後はあなたの重視したい考え方の実現につながるTAを選んでほしいと思います。
ここまでご覧いただきありがとうございました!
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