『持たない幸福論』の感想|何かと忙しい人に手に取ってほしい一冊

『持たない幸福論』感想 書籍

こんにちはトウリです。
私は大学院を修士課程を経て、現在は電機メーカーでエンジニアとして働いています。

この記事では、phaさんの『持たない幸福論』を読んで考えたことや感じたことをまとめています。

持たない幸福論をオススメしたい人
  • あんまり働きたくない人【引きこもりたい】
  • 家族を作っていく王道の選択肢に違和感を感じたことのある人【結婚は特に考えていない】
  • お金に縛られないで生きていきたい人【生活にお金をかけすぎない】

この記事を読むことで
  • 映画の予告編のように本書の大枠をイメージできる【これから本書を読む人でも👍】
  • 本書の感想や考えたことについて知ることで考察を広げられる【感想のシェア】
  • 自分になかった着目点を知る【新たな発見】

自分の大切なものやことへの基準を考える

どこにエネルギーを注ぐべきかを考える

かけられる自分のお金や時間、エネルギーには限界がある⇒『持たない』対象を決めていく

他人からの見え方を気にしてばかりだと、行動したところで満足できません。

なぜなら、見栄をはろうとしたり社会的な評価を気にした行動には終わりがなく消耗してしまうからです。

具体的には見栄のために新しいものに思考停止で飛びついてしまったり、他人はそこまで気にしていないことも多い毎日の服装に悩んでしまうことあったりしますよね。

このような見栄のための終わりなき消耗は、金銭面で言うならば入ってきた収入の分を使ってしまって、ライスワークを続ける選択肢しかなくなってしまいます。

そのような生き方は自分にとって望んでいるものではないため、自分の大事にしたい対象を考えて、そこにお金や時間、エネルギーを使っていきたい。

こんな言葉があります。

「僕のことを好きじゃない誰かのことで、くよくよする時間はないんだ。僕を大好きでいてくれる人を大好きでいるのに忙しすぎるから」

スヌーピーさん

この言葉は人間関係以外にも所有物や時間、自分のエネルギーに対しても応用できそうですよね。

そのため、「自分にとって大切にしたい対象は何だろう?」ということについてまずは考えてみたいです。

自分にとっての最善の選択は環境や時代によっても変わる

時代や環境の違いでベストな選択は変わる

決めごとや世の当たり前は環境や時代によって変わる⇒『持たない』ことで臨機応変に対応できる

その時々で自分がやりたいことや心地よい環境が変わることがあります。

例えば小さい頃の夢がそのまま大人になっても変わらない人って、あんまりいないと思うのです。

もちろん夢を持ち続けられるのはうらやましくもあり、素晴らしいと思います。

しかし理想と現実のギャップを感じてしまったり、他にやりたいことが見つかることも少なくありません

自分の気分が良くなる選択肢をその都度選んでいきたいのであれば、選択のハードルを下げることが必要です。

だからこそ臨機応変に対応できるように、物質的なモノや人間関係など可視化されない事柄などに縛られないよう、できるだけ『持たない』選択肢を考えてみたいところです。

すぐ近くにある些細な楽しみを見逃さないようにする

近くの些細な楽しみを見逃さない

日常に追われると些細な楽しみも味わえなくなる⇔『持たない』ことで楽しめる余裕が生まれる

こんな言葉があります。

生活の中にある些細な楽しみが人生の充実感の基礎を作っている。

持たない幸福論より

日常のタスクなどに追われるようになると、やらなければいけないことに集中せざるを得ません。

そのためちょっとした感動や心が動かされる何かが起きたとしても、頭の中が考え事でいっぱいだと十分に楽しめず、気づくことすらできないことも多いと思うのです。

そんな忙しい日常が続けば、自分の望むことを考える余裕もなくなったり、何が好きなことなのかもわからなくなってしまいます

ほんとはすぐそばにあるようなちょっとした幸せを感じるためにも、必要のない対象を所有しないことで、その人に合った幸せをつかんでいけるのではないでしょうか。

既存の人間関係に固執しすぎないようにしてみる

既存の人間関係に固執しない

自分にとって心地よい人間関係を続けていく⇒合わない人との人間関係は『持たない』ようにする。

「あの人がダメって言いそうだから…」と考えてしまって挑戦をやめてしまった経験がある人もいると思います。

私も何回もそのような経験をしてきましたが、本書を読んだ今は『自分の人生は自分のものじゃん!』という気持ちになっています。

自分と考えが合わない人もこの広い世界にはたくさんいて、その反面まだ出会っていないだけで価値観の合う人もたくさんいるのだと気づかされました。

以前に読んだ『あなたを閉じ込める「ずるい言葉」』であった「あなたのためを思って言っているんだよ!」というフレーズをふと思い出しました。

これをいう人は本当にあなたのことを考えている場合もありますが、「そうしてくれなきゃ私に不都合がある!」と暗に意味しているような場合も少なくありません。

そのような人の言動によって自分の人生を決めてしまってもいいの?と考えさせられますよね。

人間関係を維持するのに必要なエネルギーは個人個人でキャパが違っていて、それぞれ上限があると思います。

まだ出会っていない自分に近い価値観の人に会うためにも、既存の人間関係ばかりに固執せずに新たな人との出会いにエネルギーを使うことも考えていきたいと思いました。

自分の意見を持つことをデフォルトにする

自分の意見を持つ

相手の価値観を知るには⇒自分の考えや意見を表明する

普段生きていると周りの人に気をつかったりする人は「どっちでも大丈夫です!」とか「あなたにお任せします!」と言ってしまって自分がどう思うかをすっ飛ばしてしまうことがありませんか?

私は典型的にこのようなタイプで、国籍が異なる方たちと話すときに「あなたはこれについてどう思う?」という何気ない質問にも困惑したことが多くありました。

この時の私の中では、「どうしよう。相手は自分の意見をどんなふうに感じるかな」と考えていたりしました。

しかし人と違う意見や考えを持っていたとしても、それは悪いことではないのだと最近になってマインドが変わってきました。

もし意見が同じであれば安心する気持ちにはなりますが、その先の会話の発展や考えの広がりについては少ない気がしています。

その反面、異なる意見や考えを持っているとなぜそのような考えに至ったのかを自然と深掘りしていくことで、新たな学びや気づきが多くあるのではと感じています。

これは良い悪いではなく、落ち着いた思考が好きのか、新たな発見をする方が好きかといった違いではないかと思います。

その場限りの安心や嬉しい気持ちも悪くないですが、私は「少し怖くても食い違う意見から得られる全く新しい考えに価値を感じるかも」と思うようになりました。

そのため相手がどう思うかばかり考えて自分の意見を持たないことはやめて、自分の意見を伝えたり相手がなぜその考えに至ったのかといった経緯などを引き出していきたいです。

まとめ:自分の好きな対象だけを必要なだけ持つ

最低限必要な対象を持つ

『持たない』ことは、すべて持つことをやめるということではなく、『持つ』対象を取捨選択すること

そして必要なモノや心地よい人間関係だけをできるだけ維持していくことで、その時の気分に合わせて機転の利く生活を選んでいけるということを本書から学びました。

まずは簡単な物質的なモノから断捨離を進めて、必要なものだけを取捨選択するマインドを習慣化して他のことに応用させていきたいです。

皆さんもちょっとした休みの期間にでも、まずは現在の身の回りのモノを必要なのかを選別する時間をとってみてはいかがでしょうか。

ここまでご覧いただきありがとうございました!

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